店主下川部康雄。父は厚沢部町出身、母は御影町出身で、札幌で育ちました。
母方の御影町には子どもの頃からよく遊びに行き、帯広を含めた十勝はずっと馴染み深い存在。飲食業界への道は様々なご縁から始まり、そこで十勝の素晴らしい生産者たちと繋がることができました。

いつか人々に喜ばれる商品を十勝の素材で作りたいと思い、お店で十勝の食材を使ったメニューの中で、特に人気だったのが『十勝の肉じゃが』です。

北海道ではほとんどが豚肉の肉じゃがだけど、十勝の十勝の素晴らしい生産者さんの食材を使ったコラボメニューを考えて牛肉を使って作りました。

居酒屋「活食・隠れ酒蔵　かけはし北二条店」の大人気商品だった「十勝の肉じゃが」を、お店だけにとどまらず、全国にお届けしたいと想い考案したのが肉じゃがコロッケ「勝コロ®︎」。

北海道物産展出品に向けて、2019年の夏から開発していましたが、新型コロナウィルスの影響で中止となり、こちらの通販サイトで販売する運びとなりました。

約10年ほど前（現在 2022年）、学びの仲間である帯広の社長さんに十勝でこだわりの生産者さんは居ないか聞いてみたところ、紹介されたのが「折笠農場」さんと「オークリーフ牧場」さんでした。

当時、お店でも使用していたじゃがいもは、勝コロ®︎に使用されるさやあかね以外にもあり、自然栽培の品種をさまざま取り入れていました。

しかし、様々な品種の中でも、特にお客さんの「美味しい」という声をいただいたのが「さやあかね」。

生産者さんが紹介したくなるほどの生産者さんであること、無農薬であること以上に、美味しいじゃがいもであることも追求された価値の高い食材が勝コロ®︎を誕生させました。

勝コロ®︎の材料となるじゃがいも「さやあかね」は、北海道の十勝、40年程前（2022年現在）から有機や無農薬に取り組んでいる「折笠農場」さんが作った食材。

折笠さんは、ただ自然栽培にこだわっているわけではなく、自然栽培でも”美味しいもの”にしようと究極にこだわっています。

そのこだわりは、大学や種苗メーカーと連携し、品種改良を重ねて、実際に育て出来上がっても美味しいのかどうか一般の消費者さんにも食べて意見をもらい、時間をかけて商品にしているほど。

さらには、折笠さんは、十勝農業のリーダーとして託された人でもあり、他の同業者に影響を与えられるよう、収穫量がどうかも全部試して自然栽培に取り組んでいます。

折笠さんは、自然栽培という方法にこだわっているわけではありません。

日本には重度のアトピー性皮膚炎や化学物質過敏症の方がおり、その人たちに安心して食べていただける、安全な作物を届けたいとの想いがあります。

農作物の生産が盛んな、北海道の十勝で自然栽培に取り組むことは「役割」であるとおっしゃいます。

北海道全体にその想いが広がってほしいと、自然栽培に取り組まれています。

日本で無添加にこだわる食肉業界では1割ほどしかありません。なぜかというと、無添加にこだわるとその分コストが何倍にもはね上がるからです。

しかし、オークリーフ牧場が育てる「未来めむろ牛」は、お肉を食べてくれる消費者のことを真剣に考え、大幅なコストアップのリスクを背負ってでも、無添加にこだわった牛肉を生産しています。

オークリーフ牧場さんの行動力が、本当の意味で安心安全だといえる牛肉として私は応援しています。

勝コロ®︎に使われる「未来めむろうし」は、一般には市販されていません。生産者さん同士の繋がりで、弊社は購入させていただいています。